しろくま絵描き帳

デジタル画一年生のお絵かき記録帳ブログ

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デジタル画の記録1

■今回は初描きデジタル画の紹介です。これをきっかけにブログを始めようと思ったのですが、途中で思いついたため記録を残していない部分も多く、ざっくりとしたメイキングになります。次回からはもっと細かく記録を残していきたいと思います(^o^)。

 

 

①下絵準備 

 レイヤ1 原画(モード:通常

 まずはこちらの下絵を準備しました。↓

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 初の本格的なデジタル画ということで、練習も兼ねてやろうと過去の遺物を引っ張り出して来ました(笑)。

 アナログペン画色鉛筆塗りのスキャン画像になります。実物はメモ絵から始まったもので、かなり小さいです。

 

今回はこちらの下絵をデジタルにリメイクしていきます!(^^)o

 

②線画をつくる 

  レイヤ2 線画(モード:通常

 ①の原画レイヤの上に新たにレイヤを作って、原画の線をくっきり目になぞっていきます。

(※この時点で服の部分の描き直しをしたいなーと思ったので、その部分は後で描きます。)

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原画レイヤの透明度を下げて薄くしておくとなぞりやすい!

 

 とりあえずこれで完成!

 

③着色ー目 

  レイヤ3 目下塗り(モード:通常

 さっそく着色に入っていきます。二度目のデータなので少し色味、描き方などが違います^^;

 目はいくつかレイヤを重ねて作っていますが、まずは下塗り用のレイヤを作って、一番うすい下地の色を塗っていきますブラシ、濃度濃いめ)。

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  下塗りは薄く均一に、塗りつぶしで塗っても良いくらいなのですが、そこは手塗りにこだわっています(笑)。

 同じレイヤで、目にグラデーション [ 上→下、不透明→透明(描画色:瞳孔の色 ] をつけます。

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  レイヤの透明色マスクをONにして色をつけた部分にしかグラデーションがつかないようにして、両目一気に!

  レイヤ4 目瞳孔(モード:通常

 上から別レイヤで瞳孔を描き(ブラシ、濃度濃いめ)、輪郭を周りに少し薄い色が滲むくらいぼかします(ぼかし、水やや多め)。

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※薄く滲んだ部分は虹彩部分になります。

 同じレイヤに、鉛筆輪郭を描いていきます。瞳孔の薄く滲ませた外側を、同じ色で縁取り、周りの影になるところも暗く塗っていきます。

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 できたら”ゆび”ぼかして馴染ませます

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 白のブラシ(濃度濃いめ)ハイライトを入れます。

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 ハイライトの周りも鉛筆軽く縁取ります瞳孔と同じ色)。

 

瞳孔~ハイライトまで、ずっと同じレイヤで描いています。鉛筆で縁取る作業は、くっきりと輪郭を残したいが為にしています。でも馴染ませもしたいので”ゆび”でぼかしたり。バランスが難しいですね!

 レイヤ5 サングラス(モード:オーバーレイ

  ここで、もう少し目の色味を紫っぽくしたいと思ったので、レイヤモードを使って色味を変更しました。

 分かりやすいように、ここではを使います。

 

 レイヤを新しく作って、目の上にサングラスのように色を乗せます。  

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 レイヤモードをオーバーレイにして、レイヤ4と統合すると…

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 綺麗に目の色味が変わります。

 

レイヤモードについてはまだ分かっていない部分が多いので、今後も色んなモードを試してみようと思います。

 レイヤ6 目輝き(モード:オーバーレイ

 レイヤを追加、再びモードをオーバーレイにして、目ん玉の中の光を作っていきます。

 基本、白の鉛筆塗り潰しています。

 そして統合すると、

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 きっぱりとした光が入って、メリハリがついた印象に。

  ※白で明るすぎる場合は、虹彩の色に近い色を淡くつけます

 最後に、線画を睫毛の色でなぞりますブラシ、濃度最大)(水を少し入れた鉛筆でも良いかも!)

 

線画より太いブラシで、線画の線に色を塗るようなイメージ

※この作業は特にやる必要はないのですが(どうせ線で隠れてしまうので)、気分的にやっています(!)。

 満足したら、完成!!

 

④髪(使うレイヤーは一つだけ!)

 レイヤ7 髪(モード:通常

 目と同様に、まずは全体を一番淡い色で塗っていきます(ブラシ、やや濃いめ)。塗りつぶしに近い感じでOK。

(※こちらも一度目のデータを残していなかった為、かなり色味など違ってます^^;)

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中間色でしゃっ、しゃっ、しゃっと毛流れを塗っていきます(ブラシ細め、水中間)。

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・全体的にやる

アニメ塗りに近い感じ、なるべく綺麗な線になるように意識しつつ

・濃さや水の量など微妙に変えながらやってくと良いかも(?)

 下塗りと同じ色で、毛流れの毛先や線の歪んだ部分を馴染ませます水彩、水やや多め)。

 一番濃い色も同様に、ブラシで髪の影の部分に入れていき、そのあと水彩などで馴染ませます

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 しゃっ、しゃっ、しゃっと描いた毛流れの輪郭を細線でなぞっていきますブラシ、ここではグレー、太さ2、濃度最大)。

 この作業も目と同様、ぼんやりとした毛の輪郭をくっきりさせる為にしています。

 

・髪の影に、輪郭をつけるイメージ

・水彩で馴染ませたあとの輪郭をすーっとなぞるイメージ。これで毛感が出る

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 少し分かり辛いですが、髪の影にグレーの輪郭線がつきました。

 

 これもまた自己満足に近い作業なのですが、目と同様、線画の上を、一番濃い色か中間色でなぞります。

 物足りなければ、適当にグレーや、ここではなどで髪に色を足しますブラシで色を乗せて、水彩で馴染ませています。

 

 大丈夫であれば、髪のてっぺん近くや中間あたりに白ではなく、下塗りの色よりやや薄い色で弱いハイライトブラシ、濃度中間)も入れます。

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 ちなみにグレーを選んだ理由は、今回の絵のイメージが冬だったので雪のグレーと、この男の子の髪色がミルクティー色という設定だったので、紅茶の赤にしました。

 髪のメイキングについては、二回目の塗りなので完成と全く違っていて申し訳ないのですが(下地の色を間違えました^^;)、塗り方としては同じです。

 

⑤肌(レイヤーは一つ、基本水彩塗り)

  レイヤ8 肌(モード:通常

 一番薄い下地の色で全体を塗り潰します(ブラシ薄目~中間くらい)。

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 肌の陰影を全体につけていき(水彩薄目~中間)、輪郭をぼかしますぼかし、もしくは同じ色に水を足して馴染ませても○)。

 

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髪の影を落としていきます(水彩中間~やや濃いめくらい)。

 

・色は髪の色と肌の色を混ぜた感じの暗色(今回はグレーみ)

髪に近いところは濃く、遠いところは水を足して薄く広く伸ばす感じ

・髪の他にも睫毛の影や鼻の下、唇の下、眉の下など濃い部分にも同じ色で入れてもいい

 

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 同じく輪郭はぼかします。

 二重まぶたの影を縁取ります(ペン1、太さ2、濃度中間)。

 

・濃く残したいので、水彩ペンではなく普通のペン1でくっきりと

・色は髪の影と同じか似た色(今回はグレーみ

ゆび”でぼかす

 

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 目・髪と同様、線画を濃い色でなぞって出来上がり。↓↓

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 肌と髪の塗りだけを見るとこんな感じです(※唇と頬にも少し色を足しています)。

 

⑥服

 最後は服の塗りです。

 服はパーツごと(ブラウス、背広、襟、タイ)にレイヤを分けていきますが、基本的な塗り方は同じです。なので一気に説明しちゃいます!

  レイヤ9~12 ブラウス~タイ(モード:通常

 全体を基本色で塗りますブラシ、濃度中間~濃いめ)。

 ※この時点である程度濃淡を意識して塗ります(水の量は変えなくてもいい)。

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 言い忘れていましたが、これより前に服部分の線画は修正済みです(^^)。

 基本色よりやや濃い色で影を塗っていきます(ブラシ、濃度中間~濃いめ)。

 

 濃い影、薄い影、水の量を調整しながら同色で塗り分ける

(この時、下塗りの段階での濃淡を意識しながら塗るとやりやすい!)

 

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 今回は生地が固めの感じなので、ぼかしはやらなくても良さそう。

 ということで、必要に応じて薄目のハイライトを入れるか、あえて塗り残して光を入れておきます。

 

⑦主線

 今回、最初に描いた線画は最終的に消してしまうので、ここで主線(最終的に残る線)を描いていきます。これが絵の印象を決める、個人的には一番大事な、気合の入る作業です

  レイヤ13 主線(モード:通常

 最終的に残す線を、好きな色で描きます。(今回は一律黒で。)

・ペン1

アンチエイリアス10~15

・筆圧S

・今回は太さ2、所々太い部分(服の襟など)は太さ3。

 今回の個人的な反省点として、目(睫毛?)の部分の線は太めの線で入れたほうが良かったですね。

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 ベルばらみたい!(笑)

 ふざけていないで、物足りない部分は線を足していきます。

 髪のやわらかさを出したい部分、服の質感の表現など、太さや強弱で表現しつつ、最終的な線の微調整をしていきます。

 何度も言いますが、ここ、一番大事なとこ!!

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 主線、完成です\(^O^)/

 

⑧塗り残し・書き忘れ

 ここで白目を描いていなかったことに気がついたので、描き描き。

 色のはみ出し部分を消しゴムで消し消し。

 

⑨背景(ちょっとしたテクニックあり!?)

 今回は動きや物語性がないイラストなので、あくまで原画に忠実に、最低限の雰囲気だけ出していく感じにします。

  レイヤ14 背景1-紙の質感(モード:通常→輝度

 ここで一つテクニック(?)。

紙の質感を出す。

 キャンバス全体に薄く色をつけて、端を中心に、所々に”覆い焼き”を入れると…

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 こんな感じで古紙っぽい質感が出せます!(どや)

 適当にやっていたら出来たブツなのですが(^^;)、今回はこのままこれにレイヤモード・輝度を適用して透明度を60%に設定し背景としました(もう少しシンプルなやり方もあるしれない)。

 レイヤ遊びも今後極めて行きたいと思います。

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 こんな感じで、ナチュラルに冬っぽい背景になりました。完成間近!

  レイヤ16 背景2―ぼたん雪モード:通常

 ※レイヤの位置は線画よりも上です。

 前述しましたが、今回のイラストは冬のイメージということで、シンプルに雪を描きますブラシ、濃度薄~中間くらい?、太さ適当

 

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 こんな感じでほどよく適当に描きました。

 ※分かりやすく背景はピンクに塗ってます(^^)。

 全てのレイヤを統合して…

 

完成!!\(^o^)/

 

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 なんだか少し垢抜けたような印象?(笑)

 

 今回はアナログ画からデジタル画へのリメイクということで、原画のシンプルさも残しつつ、背景など新たなアレンジも加えることが出来て満足です(^u^)。

■次回からはレイヤ構成画面のキャプチャーなども見せつつ、より丁寧なメイキングを作っていけたらと思いますので、よろしくお願いします!

 

 

⑩番外編~反省会~

 今回のメイキングで気づいたことをメモしておこうと思います(^^)

 

・一番最初に背景用のレイヤを一つ作って、薄く色をつけて置く(グレーなど)と、色を塗った時にはみ出し部分塗り残しなどに気づきやすいかも。

(※背景については少し長くなるので、また別に記事にする予定です。)


・同じく薄い影や淡い色味を確認するのに、一番上にレイヤを作って全体を塗りつぶしレイヤモードを焼き込みにすると、淡い色味が濃くなるので、肌色部分や服の影などがきちんと塗れているかどうかのチェックに仕える


主線を入れる作業は、絵に命を吹き込む作業。(アナログで言うペン入れ)

 線って、一番大事。


水彩とアニメ塗りの中間を責めたいときに便利なのはブラシの質感滲み過ぎることなく濃淡を付けて塗ってくれる)。私の絵柄に合っている気がします。


・完成絵を見たとき、全体的に薄い印象?塗り方に遠慮が見られる感じ。髪などは、もっと大胆に濃淡を付けていっても良いと思う。


・ペイントソフトに欲しい機能…パレットにメモ書き出来るようにしてほしい。

(※使っているソフトなどについても後日記事にしたいと思います!)


レイヤーモードは透明度をいじったりすることで無限に遊べる。何か裏ワザ的なものも見つかりそう。

 こんなところでしょうか。

 イラストメイキング以外にも、こういった気づきや、ちょっとしたコラムなども記事にしていきたいなと思っています。

 

 それでは!