しろくま絵描き帳

デジタル画一年生のお絵かき記録帳ブログ

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デジタル画・レイヤの基本!~背景と透明度について~

 先日、デジタル画メイキングの記念すべき第一回目の記事を書きましたが、今回はその制作過程で、いくつか気がついたことの内の一つについて、書きたいと思います(^^)。

 ほぼほぼ初めてのデジタル画どころか、本格的にイラストを描くのも久しぶりだったので、反省点以外にも色々発見があったのですが、まずは…本当に”とんでも”なくらい初歩中の初歩的なことだということを前置きしておきます(^_^.)

 ちなみに先日の記事はこちら。↓

mashirokuma.hatenablog.com

 先にも言いましたが、本当にパソコンのソフトでイラストを描くのが久々だったもので、メイキングの最後の方まですっかり失念していたことがありました。

 というのも、イラストの背景についてです。

 

 

デジタル画の基本──レイヤの初期状態のキャンバスは透明

 

 通常、デジタル画のレイヤは初期状態が透明から始まります。そこへ描いた部分だけ色が乗っていくわけなんですが、ここがアナログ画との一番の違いかもしれないですね。

 

 デジタル画のレイヤは、透明のガラスの上に絵を描いていくイメージレイヤの意味は”層”なので、それを何枚も作って最終的に統合して一枚の絵になるわけなんですね。なので何も描いていない部分は透け透けになってしまいます。

 アナログ画だと一枚のキャンバスの上に絵を塗り重ねていくので、透明な部分というのが最初からありません。何も描いていない部分は基本”白”ですね。

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 つまりデジタル画は、アナログ画だと当たり前の感覚だった、真っ白なキャンバスというものが存在しないわけです!

 

 ということで、背景ありの絵を描く場合、最初に一番下に背景用のレイヤを最低でもひとつ作っておく必要があります。

(背景をどうするかにもよりますが、アイコン用の絵など、背景を透過したい場合は必要ありません)

 通常の感覚であれば、何か紙の上に絵を描いているイメージを持っていたほうがやりやすいんじゃないかなあと思うので、一番最初にやっておくのが無難だと私は考えています(ここは完全に人によると思います!)。

 ※また背景がいらない場合でも、塗り残し・はみ出しなど分かりやすくするために、あらかじめ背景を作ってグレーなどで薄く塗っておくという手もあります(^_^)

 

 ただ今回の場合、途中でとても苦労した場面がありまして。それもあって、最初にキャンバス代わりのレイヤを作っておけば良かったなあと思ったわけなのです。

 

レイヤ単独の時と、統合した後の色味が何だか違う

 

 今回のメイキングでは、背景を作る段階になってはじめて、「そういえば背景レイヤがいる!」と思い出し、背景用のレイヤを作って、色々と試行錯誤をしていたわけなのですが。

 そこでレイヤのモードを色々試したり、透明度をいじったりとかしながら、同じ背景用でもいくつかレイヤを準備して、組み合わせたりということをしてたんですね。

 そうしていると起こってくる問題が…

 

 レイヤひとつひとつが単独でいる時の色味と、統合した時の色味がなんだか違う!!

 

 です(笑)。

 

 経験した方なら、わかるわかる~となるかと思うのですが、これはいずれかのレイヤのレイヤモードを変更したときに起こってしまう現象のようです。

 

 これはレイヤに半透明な部分があるため、重ねることによって、透明水彩絵の具のように色が混ざってしまうのではないかと思います。

 半透明な部分というのは、水彩や筆など、何かしら水混じりで色を塗っている部分(ペンのアンチエイリアス部分なども!)や、レイヤの透明度を変えることによって色が薄くなっているところもですね。

 

 少し調べてみたところ、使用するソフトにもよるのかもしれませんが、基本的に下のレイヤの透明度に影響されて色味が変わるそうなので、下のレイヤを完全に不透明にしておけば問題は解決します。

 たとえば…

 

解決策 ~実験1「半透明なレイヤを不透明にする」~

 

 たとえば、こちらの背景画像。↓

 2枚別々のレイヤに絵を書いて、それを重ねて統合したいとします。

【左】レイヤ0(透明度:100%)         

【右】レイヤ1(透明度:100%)

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 透明度100%で完全に不透明です。

 重ねるにあたって、透明度を少しいじってみます。

 

レイヤ0(透明度:50%)

レイヤ1(透明度:45%)

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で囲った部分が透明度です。100%だと完全に上のレイヤ(レイヤ1)しか見えない状態になります。

 このまま統合すると画像の通り綺麗に重なるのですが、ここで上のレイヤモードをいじると…

 

レイヤ0(透明度:50% モード:通常)

レイヤ1(透明度:45% モード:差の絶対値

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 上のレイヤモードを”差の絶対値”にして、少し色味を変えてみます。この状態で2つのレイヤを統合すると…

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 ちょっと分かりにくいですが、統合する前(上の画像)と比べて、色の重なり部分の色味が変わってしまっていると思います。

 こうなってしまうことを回避するためには、

 

レイヤ0(透明度:50% モード:通常)

レイヤ1(透明度:45% モード:差の絶対値)

★レイヤ3(透明度:100% モード:通常)←新しく作ったレイヤです

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 画像が汚くてすみません(^^;)。レイヤ0の下に、新たにレイヤ(レイヤ3)を作っています。

このレイヤ(レイヤ3)を真っ白に塗りつぶしてキャンバス代わりにし、レイヤ0と統合します。

そうすることによってレイヤ0の透明の部分がなくなる(不透明になるので、その状態でレイヤ1と統合します。

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 統合しても色味の変化はありません。

まとめと課題

 

 レイヤの透明 / 不透明がちょっと分かりにくいのは、無意識に白い紙の上に絵を描いているイメージでいるからなんだろうなと思うので、こんな風にキャンバスのある / なしで考えると分かりやすいのかな?と思いました。

 

 ちなみにレイヤモードをいじらずに、透明度のみを変えた状態だと、統合しても色味の変化は起きないみたいです。

 逆に透明度を変えずにレイヤモードのみいじると、やはり半透明の部分は変化が起きてしまいます。

 

 今回の記事は私の今分かっている範囲の内容を書いたものになりますので、今後何か進展があれば、また追記などするかもしれません。

 その時はTwitter(→https://twitter.com/mashirokuma_)でお知らせしますので、是非覗きに来てください(^^)

 また皆さんの経験や知っていることなどコメントいただくのも大歓迎です(^o^)

 

 それでは今回はこんなところで終わっておこうと思います。